上海旅行二日目(5)。虹口足球場から龍華寺へ。龍華寺は三国時代の寺院

朝食の後、観光を続けます。

魯迅公園周辺をひと通り巡りましたので、これからは上海の他の観光地も見ていくことにしましょう。

電車に乗って行きましょう。

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魯迅公園の虹口足球場に隣接する、虹口足球場站の駅舎を目指します。

高架の上に線路が通っているんですね。

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駅舎に行くには、いったん虹口足球場側で階段を上って、連絡通路を渡った方がよさそうです。

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また味千拉麺の店舗を見つけました。

わりとありますね。

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高架のある風景に見入りました。

高架好きです。

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虹口足球場站です。

立派な駅舎なんですね。

 

駅構内に入りまして、上海の鉄道改札口恒例の、手荷物検査に入ります。

このとき、ふと、この独特の光景を写真で撮っておきたいと出来心を起こしたのですね。

写真を撮ろうと、検査装置に手持ちの端末を向けました。

写真を撮る前に、私の前の乗客の手荷物を検査していた係員が私に気付いて、鋭い非難の声を浴びせてきます。

慌てて端末を降ろしたものの、係員はこちらを指差して依然咎めてくるのでした。

言葉はわかりません。

やはり場所柄、写真撮影はうかつでした。

後悔すると同時に、えらい目に遭わされるのでは、と思い背筋が凍りました。

相手の言葉がわからないので、勢いで件の係員に近寄りました。

自分の端末に入った写真一覧の画面を相手に見せるのです。

「この検査装置は撮ってない」とジェスチャーで示し英語でまくしたて、呆気に取られてわかったようなわかってないような顔の係員を残し、そのまま検査場を通過してしまいました。

たまたま写真を撮る直前だったから自分の中で言い訳もたちましたが、かなり苦しい開き直りでした。

中国は社会主義国で治安維持のための締め付けも厳しい国柄、個人の自由が制限される局面は意外と多いのかもしれません。

国の中では開放的と思われる上海も、例外ではないのですね。

 

深呼吸などして気持ちを落ち着かせた後、目的地への電車に乗ります。

郊外の寺院、龍華寺に行きましょう。

手持ちのガイド本によると、龍華寺は三国志の時代の呉の国の王、孫権が没した母のために建立したと伝わっています。

建立から2000年近く経つ上海最古の寺院なのです。

最寄りの龍華站の地下構内から、地上に出て参りました。

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趣きのある塔が駅出口から見えているのですが、道路向こうの寺院敷地は工事用のフェンスで囲われております。

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駅出口付近には横断歩道もなく、かなりの迂回を強いられる模様です。

私の他にも参拝客らしき人々が大勢歩いています。

あの人の流れについていきましょう。

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日本の寺院の仏塔とは趣きが違い、中国仏教建築の雰囲気を感じます。

ただ龍華寺は建立は三国時代でも、境内に残っている建物は近代、清朝末期になって建てられたものだそうですので、さほど古くはないのですね。

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龍華塔というそうです。

若干傾いている気がしなくもないです。

斜塔ですな。

中には入れません。

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龍華寺、または龍華古寺。

立派な山門の構えですね。

参拝料金として10元(約171円)納め、境内に入ります。

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門の内側では、このような煙具合です。

以前の香港と台湾の旅行では寺院参拝の作法を適当にごまかして済ませてきましたが、せっかくなので今回は、私も周囲の人たちに合わせて中国式を真似しました。

香港と台湾で参拝したのは道教寺院でしたが、作法は中国仏教でも同じようですね。

参拝客は手にした線香の束に火を灯し、正面と左右に向かって三度、礼をします。

ひと通り礼を済ませて、線香は香炉にくべます。

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門から正面の本殿と思しき仏殿に入り、中の大きな御本尊を拝んで建物内部を廻り、裏側の出口から出てくると、また向こうに同じような仏殿があるのです。

その仏殿の中の御本尊を拝んで建物内部を廻り、裏側の出口から出てくると、また同じような仏殿があるのです。

その仏殿の中の御本尊を拝んで建物内部を巡り、裏口の出口から…といくつもの仏殿を通り抜ける参拝でした。

つまり、仏殿が縦にいくつも並んでいるんですね。

日本の仏教寺院ではなかなか得られない参拝体験でした。

御本尊の仏像はいずれも大きくきらびやか、華やかなのでした。

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仏殿と仏殿の合間にはこうした香炉台があって、他の中国人参拝客たちはお賽銭を香炉上部の窓の中に投入れていました。

何かそういう作法があるのかもしれません。

これは私は真似しませんでした。

 

龍華寺の境内は参拝客でごった返しており、いくらか早足で参拝を済ませたのでした。

「呉の孫権が建立した寺院」という由来に惹かれてやってきたのですが、現在はっきりした孫権の要素は見当たらず、参拝の際には想像力を要します。

私は特に三国志に詳しいわけでもないので、その想像力にも事欠くのでした。

上海自体がかつての呉の国の範囲に含まれるとはいえ、現在残る三国時代の史跡は非常に少ないのです。

三国志好きの人が三国志要素を求めるには、上海はちょっと厳しい土地柄ですね。

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