上新庄でポテうどんを食べ、鯨橋を拝む。大阪市の旅
私、出かけてきたんですよ。
英語検定の試験がありましてね。
上新庄にある大学のキャンパスを受験地として指定されたんです。
自宅からあまりにも遠い場所なんですね。
交通費も馬鹿になりません。
こういうのはちょっと困るのですが…愚痴っていても仕方ありませんので。
せっかく普段出向く機会のない街に行くのだから、英検とは別に、上新庄の街歩きもしてやろうと思いました。
ちょうど、旅には飢えていたところだったのです。
上新庄に来るのは、今回で二回目です。
全般に梅田より北の土地には、私はあまり来ることがないんですね。
阪急電鉄の鉄道に乗ることも稀です。
俗に言う「ミナミ」に慣れた身なのですね。
さて着いて早々ですが、早めの昼食をいただくことにします。
阪急の各駅構内には、駅そば店「阪急そば」があります。
一時期、この阪急そばの、「ポテそば」なるメニューが話題になっていたことがありまして。
気になっていたのですよ。
上新庄駅にも阪急そばがあるんです。
せっかくの機会ですからね。
ありましたな。
立派な店舗ですな。
店内に入りまして、食券機で券を買いましょう。
ポテそば、もしくはポテうどんは350円です。
気付いたらポテうどんの方を頼んでいました。
ポテそばを食べる予定だったのですが…。
きっと無意識にうどんが食べたい気分だったのですね。
すうどんに揚げたてのフライドポテトがついてきます。
自分で、すうどんの上にポテトを乗せまして、いただきます。
一度にポテトをあるだけ全部乗せてしまうと、ふやけてしまいます。
食べる分だけ、食べながら少しずつ乗せていくのがいいですな。
フライドポテトとうどんを同時に食べるのは、これまでにない経験です。
うどんの味は、至極まっとうなうどんのそれでした。
満足いたしました。
ポテうどんのたっぷり炭水化物でお腹がふくれたので、元気に歩けそうです。
上新庄阪急ビル、こういう建物でした。
これから英検会場に向かって歩いて参ります。
かなり早めに来ましたので、会場に着いてから勉強する時間も取れそうです。
あんまりのんびりはできませんが、途中の道すがら、街歩きも楽しんでいきたいですね。
住宅地に、行列のできている飲食店がありました。
「1ポンドのステーキ ハンバーグ タケル」ってお店らしいです。
名前は聞いたことがあります。
ハンバーグうまそうやな…などと思いながら、ポテうどんを食べたばかりの私は通り過ぎました。
観光向けの案内版があります。
お寺とか神社とか気になるんですけれど、どこもちょっと遠いですね。
その中で瑞光寺は200メートル先、ちょうど私が行く先にあるようです。
東海道新幹線の高架下ですな。
臨済宗のお寺、瑞光寺。
お産等に関わる御利益があるみたいですね。
それにしても、看板に書かれた「鯨橋」という言葉が気になります。
お参りしていきましょう。
なかなか雰囲気がありますね。
この橋が鯨橋でしょうか。
特に鯨感はありませんね。
別の橋でした。
ともかくもこの橋を渡って、境内に入ります。
今上天皇御駐車所と読むのでしょうか。
古い石碑です。
お越しになったのは現在の今上天皇陛下ではなさそうです。
わかります?
一種のアーチと言いますか、オブジェと言いますか。
いきなり通路の両端に。
鯨のあばら骨ですね、これ…。
びっくりしました。
さらに向こうには、鯨橋の姿も見えます。
これらは以前、鯨橋の欄干として使われていた、鯨の扇骨(肩甲骨)だそうです。
大きいです。
現在の鯨橋を拝みに参りましょう。
度肝を抜かれる、鯨橋の威容であります。
欄干を鯨骨であつらえてあるのですね。
骨々していますね。
古くなると、骨も苔むして、ささくれだった木材のような質感になるんですね。
ちょっと触ってみる気にはなりませんでした。
この鯨橋、できた経緯は和歌山県の捕鯨の街、太地に関係していたんです。
江戸時代に、太地の漁師の依頼で当時の瑞光寺住職が大漁祈願を行ったそうです。
そのお礼として、太地から送られてきた鯨骨を、供養の意味も込めて橋にしたのですね。
それ以来、鯨骨で改修を行い、現代の橋は六代目だそうです。
調査捕鯨で捕獲されたイワシクジラとクロミンククジラの骨が使われているそうです。
鯨肉の料理を出されれば喜んで食べる私ですが、その骨でつくられた橋には、結構な圧迫を感じました。
大きな動物の遺骸、その存在感は思った以上のものです。
いろいろ感じるものもあります。
本殿への参拝を済ませた後、足取り重く元の道に戻りました。
そう言えば私は、英検を受験しにこの地に来たのでした。
大阪経済大学のキャンパスに着きました。
綺麗なところですね。
空き時間に復習を繰り返した後、試験を受けました。
以前にも同じ級を受験しているのですが、今回も難しく感じました。
長文読解問題は私は得意なのですが、配点が多いのは語彙選択問題とリスニング問題なんですね…。
英単語は重点的に学習してきたつもりですが、まだまだ足りなかったと改めて思いました。
外国語学習においては、単語の知識が何よりも先立つのですね。
試験を終えて、いくばくかの開放感を味わいながら歩いて帰ります。
上新庄、街は綺麗ながら庶民的な雰囲気で、味わいのある街ですな。
自転車があまりに多いのには、若干閉口しましたが。
自転車率の高い街は、味わいはあっても緊張感のある街歩きを強いられる面がありますね。
例によって、住宅地界隈で道に迷ってみたり。
しかしなかなか良い雰囲気です。
小松公園という、住宅地内のよさげな公園です。
なんだかデカイ石碑が立っていて、目を引きます。
「上中島区画整理記念碑」と書いてありますね。
裏側に刻まれた説明文によると、昭和初期に建てられたもののようです。
巨大な石碑がある他は普通の住宅地内の公園ですが、実は色々と歴史があったんですね。
こういう場所に出会えるんだから、街歩きの最中に道に迷うのも悪いことではないのかもしれないな、と思います。
迷っている間は、いつも焦っていますけれどね。
駅に向かう道で、居酒屋さん等の飲食店が集まる界隈を歩きました。
雰囲気のある商店街なんかもあって、なかなか楽しそうです。
上新庄、何度も来るほどの用事はないですが、時々遊びに来たくなる。
そんな街でした。
おまけです。
帰り際、上新庄の駅前に、コンビニエンスストアのローソンを見つけましてね。
私ローソンと言えば、気になっていることがあったのです。
ローソンでは昔から、「からあげクン」という鶏の唐揚げが売られているのですね。
そのからあげクンの一種として、期間限定でラーメン店チェーンの「天下一品」とのタイアップ商品が売られているのです。
ミーハーな私はその天下一品からあげクンのためにローソンに入りました。
買いました。
駅のホームで、電車待ちの間にいただきます。
人気のラーメンチェーン、天下一品。
私、実はそれほど天下一品のラーメンは好みではないのですが、ラーメンとからあげクンは好きなので。
この組み合わせ、食べてみたいと思っていたのです。
天下一品、京都の発祥だったのですね。
知りませんでした。
天下一品の支店は大阪にも多いので、漠然と大阪発祥のお店かと思っていました。
京都ラーメンなんですね。
京都ラーメンと言えば、私は第一旭とか新福菜館とか、好きです。
また近いうちに、京都にラーメンの食べ歩きに行きたいですな。
今は、件のからあげクンをいただきましょう。
見るからにカリッカリした風貌。
食欲をそそられます。
付属のつまようじで突き刺して、口に運びました。
表面は思ったとおりのカリカリ具合、中は柔らかくて熱くジューシーなお肉。
大変おいしゅうございました。
からあげクン好きだ!
と強く思いながら、たいらげてしまいました。
天下一品のラーメンを彷彿させるところは、私にはよくわかりませんでした。
美味しいのは間違いない一品です。
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