英語洋書の音読

ここ一ヵ月ばかり、英語の洋書を音読している。

英語の学習の一環として洋書を読み始めて、10年以上。

「SSS多読多聴」を知ったことがきっかけで始めたのだが、よく続いた。

読んだ語数のカウントも行い、累積で2200万語まで数えた。

最近はカウントを怠っているが、感覚的に3000万語ぐらいは読んでいると思う。

そういうわけで、人一倍英語の読書は続けているのだが、それが全部黙読だったのだ。

多読しようと思えば、声に出して音読していては読むのが遅くなって読めないので、黙読がいいのだ。

だが、多読多聴と英英辞書を使った語彙補強以外には、英会話の練習もしてこなかった。

英会話はいまだに苦手である。

しかしこの人生で長く続けてきた唯一の事業が英語学習なので、英会話が下手過ぎては恰好がつかない。

そう、中年になって自意識に目覚めたのだった。

英語の母語話者から英会話の練習相手を探すのは不可能ではないが、難しい。

洋書の音読なら、一人ですぐにでも始められる。

それで黙読から音読に転換することになった。

英会話をしてこなかったから発音は上手くはないが、多聴を通して英語に耳が慣れている分、だいたいの発音とイントネーションは出来ている。

と思う。

洋書の音読をしばらく続けて見ると、なんだか自分が英会話がそれなりに出来るような気持ちになってきた。

目の前にある英文を見て声に出すだけだからなんら自分の脳を使ってはいないのだが、不思議と英語に対しての慣れが、黙読だけを長年続けてきた頃より短期間で深まった気がする。

発音についても、続けるうちに少しはマシになってきたようだ。

そして、おそらく何年振りかで、英語を話す夢を見た。

今すぐ海外の英語話者と話せと言われても簡単にはいくまいが、あまり緊張せずに意思疎通ぐらいはできそうな感覚だ。

脳に対しての英語のインプット方法として、英語洋書の音読には少なからず効果がある。

そんな実感がある。

洋書読書を楽しむためにこれからも黙読は続けるが、毎日の習慣として音読の方も毎日行うつもりだ。

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