韓国旅行二日目(4)。扶余のキンパ天国でお昼。扶余は百済の故地
公州市と同じく忠清南道に属する、扶余群。
公州から市外バスで50分ばかりの道のりです。
居眠りをしている間に、着きました。
扶余市外バスターミナルです。
扶余は市街地の近くに観光地がこじんまりとまとまっているそうなので、あまり歩かずに済むことを私は期待しています。
まあこう言いつつ、いつもなんだかんだで歩くことになるのはわかりきっているのですが。
かつて百済の最後の都、「泗沘(サビ)」があった扶余の地です。
そんな土地に足を踏み出した感傷よりも、今は食欲の方が勝ります。
もう午後2時をまわっております。
商店街を歩きます。
「김밥전국(キンパチョングッ、キンパ天国)」のお店がありますな。
キンパ天国は韓国中にお店のあるキンパ(韓国海苔巻き)のチェーン店です。
韓国に来たら、一度入ってみたかったのです。
入ってみましょう。
このお店も昨日入った名人マンドゥと同じく、メニューの書かれた用紙にチェックをつけて注文できました。
今回は私はチーズキンパとキムチマンドゥの欄にチェックを入れて、注文しました。
チーズキンパが3500ウォン(約350円)、キムチマンドゥも3500ウォン。
しめて7000ウォンです。
キンパ到着!
キンパ天国では、注文が入ってから店員さんがキンパを食べやすいサイズに切って出してくれます。
しかし断面を見てもチーズの入っている気配がしない…。
食べてみたらやはり、チーズは入っていませんでした。
キムチの味でした。
どうもチーズキンパではなくキムチキンパが来た模様。
私がチェックした欄がずれていたか、お店の人が勘違いしたか。
私は後者だと思うのですがねえ。
まあキムチキンパも悪くないお味でした。
目にまぶしい色のタクアンが、黙っていても供されます。
ぱりぱり食感です。
ネギ入りスープもついてきます。
ちょうどいい塩分。
キムチマンドゥも来訪。
食べるのがもったいないような、素晴らしい造形ですね。
もちもちの皮にキムチ入りの餡が入った、ほぼ日本の餃子のような味でした。
しかしキムチマンドゥとキムチキンパで同時に食べると同じような味なので、美味しいのですけれど、若干飽きがきます。
またどちらも量たっぷりで、少食ぎみの私は勢いで頑張って食べきりました。
私の初キンパ天国体験は、こんな感じでした。
会計を済ませて外に出た後、商店街の北にある扶蘇山城に向かいます。
公州の公山城と同じく、扶蘇山城も都を守った城なのですね。
「백재담은중앙시장(べクチェダムンチュンアンシジャン、百済ダムン中央市場)」が商店街の中ほどに現れました。
百済はいいとして「ダムン」ってなんなのか、今調べてもわかりませんでした。
とりあえず中央市場ってことでいいでしょう。
大阪の黒門市場を思わせる雰囲気でした。
南北に通るアーケード商店街です。
黒門市場もとい百済ダムン中央市場を北に通り抜けて、扶蘇山城に向かいましょう。
中央市場のアーケード屋根から外に出ると、お昼をまわってもまだまだえらいキツイ日差しです。
朝からの公州散策ですでに消耗している私には、精神的に苦しいものがあります。
しかし弱音は吐きません。
日本からわざわざ百済の故地を見に来たのです。
かつての都の名、泗沘を店名に冠した「사비북카페(サビブクカペ、泗沘ブックカフェ)」が道沿いにあります。
店内をのぞくと、お洒落な雰囲気でした。
韓国では各地に個人経営のお洒落な書店、ブックカフェ等が多くあって普及しているものの、読書人口の減少等諸々でどこも経営は苦しいそうです。
사비북카페にも地域の読書文化を支えて頑張って欲しいな、と思いながら店の前を通り過ぎました。
扶蘇山城が見えてきました。
日差しが本当にキツイ。
韓国の夏は日本よりも涼しいのかと思ったら、この日差しのきつさのせいでむしろ日本よりも過酷な暑さであります。
うまれつき暑さに強い夏男の私でなければ、こんな日差しの下では5分と耐えていられなかったでしょう。
扶蘇山城の周囲にも芝生を植えて整理した土地が広がってまして、ピクニックにもよさげです。
「扶余東軒」と言って、朝鮮時代の役所の建物だそうです。
ここの役所の建物があるところを見ると、百済が滅んで1000年の後にも、山城跡は利用されていたのでしょうね。
扶蘇山城の城門に着きました。
西暦660年に滅亡した百済の最後の都、泗沘を守った城。
さらにその翌年に勃発した「白村江の戦い」で百済・倭国連合軍と唐・新羅連合軍とが戦った白村江(白馬江、錦江)も、この山城の北側に接して流れています。
『食材』海苔巻き用まきす(26cm)韓国料理 韓国食材 \海苔巻きには欠かせない商品/マラソン ポイントアップ祭 価格:281円 |