2019年春韓国大邱旅行三日目(4)。大邱の夜と言えばチメク。대구통닭(テグトンタク)のテイクアウト
今回の旅の基点にしている東大邱駅界隈まで戻ってきました。
今夜の宿を探しています。
東大邱駅南側のモーテル街に見つけた「파라다이스 모텔(パラダイスモーテル)」。
一泊の宿泊料が평일(平日)25000ウォン(約2500円)で토요일(土曜日)35000ウォン(約3500円)とありますね。
大邱のモーテル宿泊料相場ってなかなかお手頃みたいです。
フロントで宿泊の可否を聞いてみると部屋があり、また日曜日は平日価格が適用されるようで、25000ウォンでいいと。
即チェックインを決めました。
泊まった部屋も、内装はラブホテル寄りですが、綺麗で居心地の悪くない感じ。
今後また大邱に再訪することがあるなら定宿決定です。
荷物を部屋に置いて、外に出てきました。
夕食どうしようか、と。
大邱は鶏肉の生産地で、フライドチキン等の鶏肉料理を食べる文化が盛んで。
以前に紹介した「大邱10味」とは別に、フライドチキンもローカルグルメとして有名なんですね。
また韓国には「치킨(チキン)」と「맥주(メクチュ、ビール)」をあわせた「치맥(チメク)」という造語もあり、フライドチキンを食べながらビールを飲むことをそう言うのですね。
最近、大邱ではこのチメクの組み合わせを提供する屋外チメクイベントなども盛んに行われています。
大邱はチメクのメッカであるわけです。
暑い夜、チメクを楽しむ大邱の夏の夜。
私もチメクをやらかしてみよう、と思います。
ほんとに蒸し暑い気候なんです。
東大邱駅南側のモーテル街近くには飲食店も多いのですけれど、チキン店が以外と少なくて。
大通り沿いにあったのは、このお店でした。
대구통닭(テグトンタク)ですな。
フライドチキンのことを통닭(トンタク)というみたいです。
1978年から営業してる、まあ老舗ですね。
カウンターでテイクアウトの意思を伝え、メニュー表から目についたハーフ&ハーフのものを勢いで注文しました。
その二種類のチキンの内訳はよくわかりません。
全部で18000ウォン(約1800円)でした。
テーブル席に座って待つように言われ、店内お洒落な雰囲気で気後れしながら、チキンを受け取るまで10分ほど待ちました。
モーテルの部屋に帰ります。
こういう袋に入れてくれます。
これでいちセットですね。
二種類のチキンがそれぞれ別の箱に入っています。
ダイコンの水キムチもサービスしてくれてあります。
マスタードの小袋がひとつ、塩胡椒の小袋がふたつ。
割り箸がふたつ。
あと嬉しかったのが、コカコーラのサービスですね。
部屋の照明がラブホテル的な艶かしい色合いで、チキンも赤っぽく見えてしまうんですけれど。
二種類のチキンです。
左のが普通のフライドチキン。
右のは衣が甘辛い味付けになっています。
衣サクサクに仕上がっています。
おいしゅうございます。
こちらは甘辛、ヤンニョム仕立てですな。
ただヤンニョムチキンと言うほどソースが絡めているわけではなく、あくまでフライドチキンです。
こちらもおいしゅうございます。
どちらも塩胡椒を適量かけながらいただきます。
大邱の夜と言えばチメクですからね。
韓国のビール、CassLightをチキンのお供に。
飲みやすいです。
コーラは後でいただきましょう。
チメク気分満喫しながら食べ始めたのですが、しばらくして気付きました。
チキンの量、むやみに多いんですね。
すぐおなかいっぱいになってしまいました。
日本のKFCでチキン6ピース入りのボックスを一人でたいらげたりしていたので、平気だと思ったのですが。
平気じゃありませんでした。
食べても食べてもチキンが減りません。
통닭のハーフ&ハーフの1セット、二人で食べてちょうどいいぐらいの量でした。
しかし食べ残しをモーテルの部屋に置いていくのも気兼ねなので。
何としても完食しないといけません。
楽しいチメクの夕食が、一人大食い大会に成り果てました。
辛くない、ダイコンの水キムチ。
大量のフライドチキンの合間に食べる爽やかな食感の水キムチ。
水キムチがこんなに有り難い存在だと思ったことは人生で初めてです。
よく見るとこれ、대구통닭の自社製造っぽいですね。
サイドメニューも自前で用意するこだわりよう。
何とかチキンも完食することができました。
おなかパンパンです。
苦しくて、食後はシャワーを浴びるなりすぐ横になってしまいました。
チメクもチキンも当分はいいかな、というのが正直な感想です。
苦しい眠りの一晩でした。
幸か不幸か、鶏に責められる夢は見ずに済みました。
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『瞬殺猿姫(54) 波間での危機、猿姫一行』
「北畠殿に謁見するには、どういう手はずを取ればよろしいのか」
織田三郎信長(おださぶろうのぶなが)が、訊ねている。
聞いているのは、佐脇与五郎(さわきよごろう)。
与五郎は北伊勢の大名、神戸下総守利盛(かんべしもうさのかみとしもり)の配下の武士であった。
波の音が邪魔をする。
船の上で、風を頬に受けている。
「このまま沿岸を行き、安濃津で港入りいたしましょう。安濃津の市中で北畠氏の使者と落ち合う約束になっています」
「でござるか」
三郎はうなずいた。
「髭殿にしばらくは漕ぎ続けてもらって、我々は当分体を休めそうですな」
「誰か替わっても罰は当たらんのだぞ」
船尾に立って櫂を使っているのは、蜂須賀阿波守(はちすかあわのかみ)。
木曽川流域で渡し場を支配する川並衆の出身で、渡し舟を漕げるからと、今も海上で船を漕がされている。
「猿姫の奴はまだ眠っておるのか」
うんざりした調子で、阿波守は声をあげた。
船底に、小柄な若い女が横たわっている。
猿姫(さるひめ)である。
編み笠を顔の上に乗せて、寝息をたてている。
眠りながらも、体の上に愛用の棒を乗せて、腕を絡みつかせていた。
「大怪我をしていますからな。船頭を替わるなんてことはもってのほか」
「わかっている」
今朝、面々が集まった街道筋の茶店で刺客に襲われ、猿姫は重傷を負っている。
猿姫を気にかける三郎は、彼女をできるだけ長く船底で休ませておきたい、と思っている。
猿姫の寝姿に視線を落とし見守る三郎。
その間に、彼の向かいに座る与五郎と阿波守は、岸辺の方に気を取られていた。
「あの連中」
阿波守が小声を漏らす。
三郎も気付いて、岸辺に目をやった。
岸辺に続く草原に、複数の人影がある。
ばらばらと散らばって、こちらの方を向いていた。
船の進みに連れて、岸辺の連中もそれぞれ歩いてついてくる。
「どういう装束をしている」
「武士ですな」
阿波守の問いに、与五郎が応じた。
二人共、声が切迫している。
「槍、弓を携帯している者もいます」
「うつけ、伏せた方がいいぞ」
阿波守に言われ、三郎は慌てて船底へ。
横たわった猿姫の脇に、腹這いになった。
「…どうした」
三郎の頭の真横で、猿姫のささやき声がした。
船上の慌しい空気で目を覚ましたらしい。
「また刺客のようです」
怪我人の猿姫を寝かせたままにしておけないことを、三郎は歯がゆく思う。
「岸辺に多勢の武士が待ち構えて、こちらを追尾する気配」
猿姫に説明しながら、三郎は持参の袋をたぐりよせ、中から火縄銃を取り出している。
「そう言えばうつけ、貴様いいものを持っていたな」
阿波守は三郎の準備のよさに感心している。
その顔が再び岸辺を見て、強張った。
「伏せろ」
三郎と猿姫の上から、与五郎の重い体がおおいかぶさってきた。
直後、頭上を切る鋭い音。
船の向こう側の波間に、水音が鳴った。
「矢を放ってきた」
船尾に立つ阿波守は、櫂を胸元に引き寄せ、己の重心を低くしている。
「まだ頭を上げるな、三々五々来る」
断続的に、水の散る音が船の近辺で起こった。
何本かの矢が、三郎たちの頭上を飛び越える。
「阿波守殿」
「案ずるな、さっきから俺はよけている」
阿波守は怒鳴り返した。
船はわずかに波で揺れるばかりで、その進みを止めている。
帆を持たない小船は、櫂で漕がない限り、波の流れに従うばかりだ。
「それよりうつけ、貴様の大層な一品はどうなっている」
「撃つためには諸々の備えを要します、火種の用意など」
「お前はその用意をしておったか」
「よもやここで刺客に襲われるとは」
「では撃てんのか」
「火種さえあれば何とかなるのですが」
阿波守は渋い顔になった。
この小船の上に、火を熾す設備は無い。
「沖合いに逃げるほかあるまい」
阿波守は荒い鼻息を吹いた。
身を起こし、再び櫂を引いた。
「伏せておれ」
そう言うなり、全身を大きくひねって、櫂を後方へ突き出した。
船は突如、鋭く前進する。
阿波守は動きを止めず、再び体を逆向きにひねって、引き寄せた櫂をさらに後方へ。
引き寄せ、体をひねり、後方へ。
阿波守の動きに合わせて、船は小刻みに波間を進んだ。
陸地を避けて、沖合いへ。
その間にも、岸辺の武士たちから放たれる矢が飛んできた。
そのうちの何本かは、船頭の阿波守を狙っている。
櫂を操ることに全身を用いている阿波守は、矢をよけることができない。
何本かの矢が阿波守の体すれすれを飛んでいき、衣服の端を裂いた。
血が散って、潮風に乗って三郎たちの上に届いた。
沖合いに船は停滞している。
陸地から、矢が届かない距離を保っている。
阿波守は櫂を船の縁に預け、船尾に座り込んでいた。
体の端々を矢先に割かれ、衣服に血がにじんでいる。
「大事ないか」
猿姫が声をかけた。
猿姫、三郎、与五郎は船底の狭い中で猫の子のようにお互いの体を接している。
誰も矢を受けることなく済んだ。
「大事はない」
猿姫に目をやって応える阿波守は、言葉とは裏腹に息が荒かった。
「何物だあいつら」
憎々しげな声である。
「あの人数で、武具も携えている。近辺の武士としか思えん」
「どういうことです」
「朝方の連中はともかく、今のは織田家の刺客などではあるまい」
「土地の大名の配下ですか」
言ってから、三郎は身をよじって傍らにいる与五郎の顔を見た。
「与五郎殿、この界隈の陸地は、北畠家の支配地では」
「そうとも言えません」
与五郎の返答は、歯切れが悪い。
「伊勢は諸家が乱立している土地柄。この界隈は北畠家か六角家ないしは関家、それぞれに与する武家が入り混じっておりますので…」
「それにしても、何ゆえ我らを襲うのだ」
苦い顔で問うた。
「我らが北畠の元に向かっていること、敵方が知っているのか」
「六角家か関家にことが漏れているおそれはあります」
与五郎は船底に横たわったまま答えた。
猿姫は、三郎と与五郎の間に挟まって、居心地悪そうに過ごしている。
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2019年春韓国大邱旅行三日目(3)。나라さん二枚目。앞산(アプ山)登山
今回の大邱旅行中で、大邱の南部にある앞산(アプサン、アプ山)に登ろうと思っていたのです。
관문시장(関門市場)の南側に出てきたので、南に2キロかそこら歩けばアプ山に行けるな~と私はスマホの地図アプリを見ながら思ったのでした。
坂道を登ってアプ山へ。
そのアプ山は坂の向こうに見えています。
この辺りは住宅街なのですが、車の通行量がむやみに多いです。
街路樹はやはり綿毛の木ですね。
居酒屋の軒先に見つけた、二枚目。
K-POPグループHello Venusのメンバー、나라(ナラ)さんでした。
韓国焼酎の製品「맛있는 참(おいしいチャム)」の宣伝幟です。
顔に陰がかかっているのは惜しいことをしました。
また三枚目に出会えることを期待しましょう。
アプ山が次第に迫って来ました。
このアプ山間近のあたりは高級住宅街なのか、見栄えのいいお宅に加えてお洒落なカフェ等の飲食店が並んでいます。
しばらく前の旅行で散策した、東京は品川区の山手の住宅地を思い出しました。
雰囲気がよく似ています。
アプ山の際にたどり着きましたが、登山道入口までは迂回が必要なのです。
ややあって登山道入口に到着しました。
山頂までには自販機など無いことを見越して、自販機でスポーツドリンクを買ったのですが…。
この形。
なかなか珍しい規格ですね。
登山道の傾斜は緩やかなのですが、ともかく気温が高いので、喉が渇いて仕方が無いです。
中腹に안일사という寺院があります。
お参りついでに、さらに飲み物を補充してひと休みしました。
山頂の展望台ですね。
眺望が楽しみです。
眺望眺望!という盛り上がりを抑えられません。
大邱の街が一望できます。
画面真ん中には83タワー、通称「大邱タワー」も見えます。
今いるアプ山展望台の方が高いところにあるんですね。
83タワーは遊園地の中にあって、その遊園地は『ジキルとハイドに恋した私』という韓国ドラマのロケ地になっているんだそうです。
大邱が舞台になっているドラマ、見てみたいかも、と思いました。
私が今回歩いた場所がドラマにも出てくるのかもしれません。
展望台から少し歩いたところにケーブルカーの乗り場があるらしいので、見ていくことにしました。
ケーブルカー乗り場ですな。
私は帰りも歩いて下山します。
山の緑の中に寺院が埋もれるようにあるのでした。
眺望がいいので、展望台を去り難い気持ちです。
ここにはカップルで来て愛の証の錠を掛けていったりするみたいです。
カメラの拡大機能を使って83タワーを撮ったりしました。
たぶん今回の旅行では83タワーに行くことはないかな、と思います。
もう大邱市内でいろいろと満喫しましたので。
巨石を眺めながら登山道を下ります。
アプ山の周りをまた迂回していて、83タワーが近くに見える地点もありました。
最寄りの地下鉄駅に向かいます。
住宅地内の坂道を下りながら、やっぱりこの界隈は品川駅の西側っぽいな、と思うのでした。
地価相場も高いと思います。
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2019年春韓国大邱旅行三日目(2)。西部バスターミナル周辺。Mom's Touchと관문시장(関門市場)
伽耶山海印寺を下山して、また高速バスで西部バスターミナル界隈に戻ってきました。
お昼どきですね。
西部バスターミナルはショッピングモールに隣接しているだけでなく、その先に大きなアーケード商店街もあります。
飲食店には事欠きません。
でもバスターミナルの道路向かいにこのお店を見つけましてね。
韓国のハンバーガーチェーン店、「Mom's Touch」です。
前年の韓国旅行の際に、公州の街でこのMom's Touchのお店に入ったのですが、フライドチキンのハンバーガーがとても美味しゅうございました。
せっかく韓国に来ているのだから韓国料理を…などと私は思わず、韓国でしか食べられないファーストフードを狙っていきます。
ファーストフードが好きなので。
フライドチキンのバーガーを前面に押し出していますね。
どれも美味しそうで…どれにしましょう。
迷いますが、ともかく店内へ入ります。
で、頼んだのはこれです。
商品名を忘れてしまい、レジの店員さんとのやりとりに手こずりましたけれど。
「언빌리 버블버거(オンビルリボブルボゴ、Unbelievable Burger)」のセット。
前回食べた「싸이버거(サイボゴ、サイバーガー)」にしようかとも思ったんですけれど。
언빌리 버블버거は新メニューみたいでメニュー表のバーガーの写真が一番ごつかったので決めてしまいました。
コーラ、フライドポテト付きのセットで7000ウォン(約700円でした)。
まずですね、このフライドポテトがですね、サクサク食感に揚がっていて黒胡椒を効かせてあって、たまらない美味しさです。
ずっと食べていたいくらい。
フライドポテト用のトマトケチャップ小袋、デザインが素敵ですね。
韓国では、マクドなんかでも同じくこういう小袋入りケチャップをつけてくれます。
언빌리 버블버거も食べてみましょう。
언빌리 버블버거です。
フライドチキンとエビフィレオ、目玉焼きと野菜類が挟んであるという豪勢なバーガーなんですね。
辛いソースで、食欲がそそられます。
文句なしの美味しさとボリュームでした。
ごちそうさまでした。
やはり美味しいMom's Touchのバーガー。
今回も満足です。
また韓国旅行に来たらMom's Touchでランチにしたいです。
昼食も済んで、しばらく周辺を散策していきます。
西部バスターミナル近辺の路上には露店と物売りの人が多いです。
韓国は大都市でも随所に路上の野菜売りの人たちが見られます。
こうした風景に出くわすと「外国に来た」感を覚えて、私なんかは嬉しくて仕方ないのですね。
ただこれまでは写真を撮ったら叱責を受けるかも、などと警戒して写真を撮り控えていたのです。
しかし韓国旅行も三回目になると、そうした警戒心と言いますか遠慮と言いますか、薄れつつあります。
写真を撮ります。
西部バスターミナルの敷地に隣接して、관문시장(関門市場)というアーケード商店街があるんですね。
中を通ってみましょう。
老若男女、えらく通行人が多いアーケード商店街の入口です。
活気ですね。
アーケード商店街の中も混み混みでした。
週末だからなんでしょうか、おそらくは他の地域から来た観光客の人たちも混じっているのでしょう。
傷痍軍人さんなのでしょうか?
商店街内の分岐点で、車輪付きの台に乗って腹這いになっている人がいました。
カンパを募っているのですね。
韓国では、こういう人に募金していく通行人が結構多いです。
若者が、道に迷っているお年寄りに積極的に声をかけて手助けしたり…。
なんとなく大阪の天神橋筋商店街を思い出します。
この通路の最中に売り物を陳列してる感じ、好きです。
アーケード内が緩い坂になっているところは、同じく大阪の空堀商店街にも似ています。
名残りおしいですが、アーケード商店街はここまででした。
アーケード商店街の南側ですね。
界隈には衣料品店が並んでいました。
買い付けに来ているのでしょうか?
衣料品店街には、中東系、東南アジア系の人の姿が散見されました。
大邱って、国際的な街なのかもしれませんね。
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2019年春韓国大邱旅行三日目(1)。伽耶山海印寺に参拝。八萬大蔵経の版木
韓国旅行三日目の朝。
早朝に起きて、宿を出ました。
全州の高速バスターミナルからバスに乗り、大邱に戻ります。
数時間のバス移動を経て、東大邱駅に戻りました。
本日は大邱近郊にある古刹、海印寺(ヘインサ)に参拝するつもりです。
海印寺行きの高速バスが出ている西部バスターミナルまで地下鉄に乗って来ました。
서부정류장(西部停留所)とビルに書いてありますな。
西部停留所に「ACC MALL」なる商業施設が隣接しています。
8100ウォン(約810円)の乗車券を買って、海印寺行きのバスに乗りました。
高層集合住宅は眼福です。
田畑の多い地域の風景は、日本のそれとよく似ていますね。
心が和みます。
山と山の頂の間隔が短くて、変わっていますね。
海印寺の入口は料金所になっています。
ここでバスがいったんとまって、お寺の関係者の方がバス内に入山料を徴収にきます。
バスが山の中ほどまで行くので、この料金所でバス内の参拝する乗客一人一人のもとを廻って徴収する、という仕組みなんですね。
入山料を3000ウォン(約300円)納めました。
バスから降りて、海印寺の参道に入ります。
宝物館ですな。
参拝客の数は、そこそこですね。
テラス席のあるカフェですね。
暑いので、ひとやすみしたくなりますね。
伽耶山海印山と扁額のある山門が見えて参りました。
伽耶というと、古代に日本と関係のあった朝鮮半島南部の小国家群の総称ですね。
中でも金官伽耶もしくは任那と呼ばれる国が代表的ですが、伽耶と総称される小国家群が朝鮮半島南部にあり、それらは大和朝廷に鉄を輸出する、重要な同盟者でした。
伽耶と言うのはおそらく広範囲の地域名なのでしょう。
大邱近郊のこの辺りまで古代にはその伽耶の範疇だったのかもしれません。
三国時代でお馴染みの高句麗、百済、新羅とは別に、伽耶の国家群は古代日本と利害を共にする存在であったようで、私も最近興味を持ち始めたところです。
何か人が多くなって来ました。
家族連れが目立ちます。
わりと階段を小刻みに上ります。
文化財の石塔が、五色のぼんぼりに囲まれてあります。
圧巻であります。
このぼんぼりの五色は日本の仏教寺院だと仏旗で使われていますね。
仏陀の精神と肉体を構成する各要素を象徴するものだそうです。
この石塔は創建当時からあるそうです。
海印寺の創建は西暦802年ということなので、古いものですね。
高いところから見ると、なかなかよい眺めです。
で、私が何が目的で海印寺に来たかというと、ここなんですね。
後ろの建物、仏教の経典である「高麗版八萬大蔵経」の版木の収蔵庫です。
海印寺はこのお経の版木を持っていることで有名なんですね。
日本でいう室町時代、周防国(現在の山口県南部)の戦国大名、大内氏が朝鮮に対し八萬大蔵経を求めたという逸話があります。
大内氏はその祖先を奈良時代に日本に渡来した百済の王子「琳聖太子(りんしょうたいし)」であると自称していて、朝鮮との貿易に積極的でした。
大内氏好きの私は、その八萬大蔵経の現物が眠る場所を見てみたかったわけです。
格子越しに、大蔵経の版木が遠目に見えます。
図書館の所蔵資料のように、分類番号を書いたシールが貼り付けてあります。
朝鮮側では、この版木から紙に印字したお経を、交渉の条件次第で相手に譲渡するという外交を行っていたわけです。
八萬大蔵経が、外交上の重要な資産だったわけですね。
収蔵庫の外からはよく見えず、その現実感がいまいちピンときませんでしたが。
日本国内で覇を争う戦国大名にとって、朝鮮由来のお経を所持していることがどれだけの箔付けに成り得たのか。
その重みがわかれば「大蔵経の本物、すげー!」と感動できるのでしょう。
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2019年春韓国大邱旅行二日目(6)。全州韓屋マウル、오목대(梧木台)。宿で晩酌
全州随一の観光地、全州韓屋マウル。
もう日が暮れておりますが、それでも人通りが絶えません。
週末で、韓国中から観光客が集まっている様子ですね。
展望台から伝統家屋の街並を見下ろせるらしいです。
こういう街並ですね。
道沿いの伝統家屋はお店になっているところが多いですけれど、多くは人が住んでいる民家です。
観光客の少ない路地に入ると、意外な生活感を感じたりもしました。
ここは「오목대(オモクデ、梧木台)」です。
李氏朝鮮の創始者、李成桂が倭寇と戦って勝利した後、宴を開いた場所だということです。
倭寇に近い立場の日本人としては、微妙な気持ちになる場所のひとつですな。
楼閣の上は観光客の憩いの場所となっております。
若者のグループが集っていたりして、楽しそうです。
ぼんぼりが吊るされてあって美しい灯火になっています。
全州に到着するのが遅れて、満喫したとは言い難いのですが、それなりに観光を楽しめたと思います。
全州伝統マウル内には韓服、日本ではチマ・チョゴリの名で知られる伝統衣装の、レンタル店が多くあります。
この韓服衣装をまとった女性たちが大勢、往来を行き来しているのでした。
美しい眺めでした。
宿の場所が遠いので、そろそろ帰ります。
ちょっと疲れました。
帰る途中の街中で、派手な装飾のお寺を見つけました。
韓国では街中にキリスト教の教会はあっても仏教のお寺はあまり見かけないので、珍しいですね。
この派手ぶり。
台湾の街中にあるお寺を思い出しました。
録音されたものらしい、お経がお寺の中から聞こえています。
中には入らず、外から手を合わせました。
今回の旅も無事に全うできますように。
夕食は家族会館で全州ピビンバを食べたのですが、まだ小腹が空いています。
スーパーマーケットでお菓子類を買って、宿で食べることにしました。
장수 뜬봉 샘 막걸리(チャンストゥンボンセンマッコリ、長水トゥンボン生マッコリ)です。
センマッコリ、生マッコリですな。
日本で買うとこれぐらいのサイズのマッコリは500円以上すると思いますが、韓国のスーパーではこれが150円ほどでした。
お手頃です。
飲みやすい、美味しいマッコリでした。
アテにこのスナックを食べます。
블랙 김 스낵(ブレクキムスネク、ブラック海苔スナック)。
와사비(ワサビ)味です。
まあアテとしては悪くなかったです。
お酒を飲みながら、明日の予定を考えています。
今回は大邱を中心に観光地をまわる旅なので、いったん大邱に戻るつもりでいます。
ただ晩酌の後もだらだらと過ごしていて、つい遅くまで夜更かししてしまいました。
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事前にダウンロードできます。『あつまれ どうぶつの森』ダウンロードカード
すみません。
先日書いた『あつまれ どうぶつの森』の記事に、間違いがありました。
ダウンロード版の、ダウンロードカードについてなのですけれども。
最後の方に、「発売日まではダウンロードができないので、待ち遠しい思いです。」と。
買いたんですけれども。
事前ダウンロード、できたんですね。
もうすでにダウンロードできます。
カード裏の銀色の部分を硬貨で削って番号見るあれです。
私も試してみたら、できました。
「発売日まではダウンロードできない」は私の下調べ不足による間違いです。
申し訳ございませんでした。
そういうわけで、私のSwitchには、すでに『あつまれ どうぶつの森』が入っております。
プレイ自体は3月20日の発売日まではできないわけですけれども。
ただ、あらかじめダウンロードを済ませておけば、発売日になるなりすぐにプレイを開始することが可能なのですね。
すぐにでも遊びたい!という向きにはわりと重要なことだと思います。
3月20日の発売日前後にはダウンロード需要が高まって、ネット回線が混雑して容易にダウンロードが進まない、ゲームがなかなか始められないという事態も予想できます。
ダウンロードカードを購入したのに当日までダウンロードしないと、「発売日にすぐ遊べる」というダウンロード版のせっかくの利点を無駄にすることになってしまいます。
それなので、ダウンロードカードをすでに購入された方には、必要に応じての事前ダウンロードをお勧めしておきます。
では、どうも失礼いたしました。
島でお会いしましょう。
[Switch] あつまれ どうぶつの森 (ダウンロード版)※3,000ポイントまでご利用可 価格:6,578円 |