だいたい使える発想法

書くネタが無い、という状況はだいたい恒常的なものであるのだが、私の場合は定番の発想法がある。

書くネタが無いなりに何か書き出してみる、というものだ。

この方法は、発想法について書かれた書籍、また小説の書き方の書籍でもよく紹介されているものだ。

無理くり書き出してみるとその執筆の過程で脳が刺激を受けて、書きたくなるような発想が湧き出してくるのである。

そんな都合のいい話があるかい、と思われる方がおられるとしたら、その人は文章を無理くり書いた経験の無い人だろう。

世の中の大体の文章の書き手は、前もって参考文献、知識等の準備無しにとりあえず書き出してみるとそれなりに書けるということを体験的に知っている。

このことを知らない人がいるとすればいい文章が生まれる機会の損失だと思うので、ここに記すものである。

ただ、この発想法には弱点があり、書いてみても「ろくな文章にならなかった」ということもある。

文章を紡ぐ行為によって脳は刺激され発想は生まれるのだが、それも自前の知識が元になって生み出される発想である。

準備無しに書き始める、ということを何度も同じ状態で繰り返していると、出てくる発想が似通ったものになってくる。

発想法全般がそうだと思うけれど、発想は個人の無意識に蓄積された知識と知識を組み合わせて生まれるものなので、新たな知識、体験が追加されていなければ生み出される発想の組み合わせは限られてしまうのだ。

書くネタが無いなりに書き出してみるという方法は、ネタという文章の核になる知識をあらかじめ用意せず、自分の無意識の中にある知識のみを頼って発想を行うので、その傾向が顕著である。

蓄積が十分でなければ、出てくるのは貧困な発想で終わってしまう。

ただ、そうは言っても、落胆するには及ばない。

多くの方は、仮に書くネタに困っていたとしても、知らず知らずのうちに自分の中に知識、体験を蓄積させているものだ。

それ故、書いてみれば、ちゃんと書ける。

困るのは書くネタがない人の無意識の知識の蓄積が本当に枯渇している場合であって、そんな状態の人がとにかく文章を書き出してみても、ろくに書けない。

文章を書くためには日頃から読書をし、身の回りの様々な事象に興味を向けること、とよく言われるのはこのためである。

今回のこの記事も、書くネタが無かったのでとりあえず「発想法」という題をつけて書いてみたら、書けた。

私の日頃からの蓄積の賜物であろうと存ずる。

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外国語学習のスランプ

国語学習を止めた。

だいたい私はこの十何年か、いろんな言語の入門書を買ってみてはちょっとだけ読んで飽きて本棚の端っこにうっちゃったり、を繰り返してきた。

その末に「なんとなく旅先で使えたら便利だぐらいの動機で旅先候補の国々の言語をかじってみたところで、結局使う機会が現実的に無い言語を長期間学習し続けるなんて無理なのだ」ということにようやく気付いた。

外国語で、学習して実際に少しでも旅先の現地で話せたのは韓国語ぐらいだ。

しかし韓国という国への関心が以前より弱まったという私の個人的な動機をのぞいても、コロナ禍で近場の韓国にすら渡航が難しくなって、海外旅行が前提の外国語学習のモチベーションは各言語軒並み急落した。

現地に行けないのなら、その国の言語を話す機会はほとんどない。

ネット、スマホアプリを通して外国人と交流することは可能なものの、各国の人々への関心というのがそもそも将来的にその国に旅行したいという関心から出るので、旅行もできそうにない状況では、その国の人と交流して何を話せばいいのかわからない。

今後の人生で海外旅行の可能性がほぼ絶望的、となると私個人の志向によるものではあるけれど、外国語学習を続ける意味がほとんど失われたのであった。

ただ海外旅行とは別に、海外文学を原書で読みたいという野心もあるにはあって、この動機によっていくつかの外国語についてはまだ関心を残している。

すなわち英語、スペイン語、フランス語、中国語。

この中で英語は形ばかりではあれどすでに洋書を読めているので、ことさら学習するという感じではない。

文章を読んでも意味がほとんどわからないスペイン語、フランス語、中国語の三者には学習の余地がある。

あるのだが、これらの学習で行き詰まり、私は外国語学習を止めたのだった。

文字の読みと発音が容易なスペイン語はともかく、フランス語と中国語は、文章を見ただけでは読みがわからない。

仕方がないのでフランス語は文字の読み方、発音の規則をざっくりとは学んでみたのだけれど、まだよくわかっておらず、読字の習得までかなり時間を要する。

中国語の方は、漢字の読みはともかく、各字ごとに割り振られた四声という音調を覚えることがほとんどできず、これも読字の習得まで時間を要する。

フランス語も中国語もこれから少しばかり文章を読めるようになるだけでも膨大な時間を消費することが約束されているだけに、とても学習の気が進まない。

ではスペイン語はというと、こちらは比較的少ない時間で習得できそうではあるのだが、それにしても初心者ではあるのである程度のレベルに達するには時間を要する。

そして、現在そこまでして読みたいスペイン語の洋書も手元に無いのだった。

そういうわけでスペイン語もフランス語も中国語も学習を中断してしまい、思いついたときに英語の洋書を読む程度に留まっている。

英語とスペイン語とフランス語と中国語で読書でき、話すのもそこそこはできる、という状態になれば、かなり楽しい将来が迎えられそうではあるのだが。

その状態に達するために学習時間と労力を費やす、それだけの見返りが十分である、という確信が持てない。

こういう言い訳を展開して外国語学習を避ける私のような者ではなく、見返りが用意されていなくても使う予定も機会もない外国語を、毎日習慣的自動的に学び続ける学習者だけが多言語話者と成り得るのだろう。

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宝くじの金額

また次のジャンボ宝くじが発売されようとしている。

今度のは年末ジャンボ、いわば今年のジャンボ宝くじの締めくくりである。

当然、私も年末ジャンボに3000円ばかり張り込んで当選を狙うつもりなのだが、いい加減宝くじに飽きてもいるのだった。

当たったためしがない。

6月のドリームジャンボ

8月のサマージャンボ

10月のハロウィンジャンボ。

12月末の年末ジャンボ。

そして3月のバレンタインジャンボ。

毎年五回、ジャンボ宝くじの発売時期がある。

その度に3000円前後、自分にとっては少なくない額を張り込んで、何が残るというのか。

何も残らない。

いや、当選すれば賞金が残るのだが、当選はしない。

私は当選はしない運命の下に生まれている以上、賞金もあてにしてはならないのだ。

あてにはしないけれど、万が一当たってくれはしないだろうか、という束の間の夢を買うために毎回3000円前後を費やしている。

年五回、全てのジャンボ宝くじ毎に3000円使えば、年間の費用が1万5000円。

これを一年間、束の間の夢を買わずに我慢するだけで、1万5000円もの大金が懐に転がり込んでくる。

仮に五年間、夢を買わずに耐えることが出来れば、7万5000円。

果たして向こう五年間ジャンボ宝くじを買い続けたとしても、7万5000円という額の賞金を、当選により得ることができるだろうか。

自分の直感に頼って断言するが、かなり難しいだろう。

この現実を踏まえたうえで、それでも私はおそらく、向こう五年間ジャンボ宝くじを買わずにはいられない。

7万5000円の現実的な金額よりも、五年間、ジャンボ宝くじの期間中は億万長者になれる、そんな夢を見られる快楽が勝るから。

自己分析すると、そうなる。

ただ実際は、そんな損得勘定で夢の価値を冷徹に測ったうえの購入かというと、そうではない。

なし崩し的に、本能に従ってジャンボ宝くじを買い続ける。

それが自分の現実だ。

万が一、まかり間違って自分のような者のところに大金が転がり込みはしないか。

そんな夢でも無ければ生きられない。

7万5000円で夢を買い続けることでかろうじて、生きる希望を留めている。

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2022年4月埼玉旅行二日目(1)。熊谷直実の居館跡、熊谷寺。星渓園、星川通り。ベックスでカフェ朝食

埼玉県熊谷市で旅二日目の朝を迎えました。

本日も予定をいっぱい入れていますが、せっかく熊谷に来ているので近辺の史跡等見ておきたいです。

熊谷の「銀座一丁目」の交差点です。

商店は少な目です。

群馬県と隣接する熊谷、交通案内表示に高崎の地名も見えます。

まあ高崎はずっと北西の方になるので熊谷からは遠いですがね。

熊谷と隣接しているのは、北の群馬県大泉町です。

ブラジルからの移民が多いことで知られている土地ですね。

今回余裕があれば大泉町まで行ってみようかと思ったのですが、日程の関係で見送りました。

ここにやって来ました。

浄土宗の寺院、熊谷寺(ゆうこくじ)です。

源平の合戦で活躍した武将、熊谷直実(くまがい なおざね)の館の跡に、室町時代になってから建立された寺院ということです。

直実が「一の谷の戦い」で、自分の息子ほどの年齢の平敦盛(たいら あつもり)を討ち取ったことで無常を嘆くという、そんな『平家物語』中の一節を学校の古文の授業で習った覚えがあります。

この直実が後に出家したのは、実際はこの敦盛の菩提を弔うためというような理由ではなかったようです。

直実は、義理の伯父にあたり育ての親でもある久下直光(くげ なおみつ)との間に所領争いを抱えていました。

鎌倉幕府によるこの争いの裁定の場で、弁舌が巧みではなかった直実は信頼されず、遅れをとってしまうのです。

この結果を受けて、直実は出家してしまったのでした。

現実は世知辛くて、平家物語の描く世界観がいかに美しいか、よくわかりますね。

現在の熊谷寺ですが、一般公開をしていないらしく、門が固く閉ざされていました。

遠くから覗く限り、立派な本堂なんですがねえ…。

本堂にお参りしたかったですが、仕方ないので門の外から拝みました。

星川沿いに星川通りがあります。

こういう雰囲気好きです。

星川通りの西の果てに星渓園があります。

群馬出身で熊谷発展に尽力した政治家、竹井澹如(たけい たんじょ)の別邸跡が庭園として保存されています。

竹井澹如存命の頃は、皇族の方々の他、大隈重信陸奥宗光といった政治家も当地を訪れていたということです。

入場無料でもあるので入ってみましょう。

この「玉の池」は水が湧出する場所で、星川の源泉になっているのだそうです。

園内に鹿児島寿蔵の歌碑もあります。

歌人が、熊谷市での熊谷草の保存活動に触れた歌を、顕彰碑に仕立てたものでした。

そのふくらんだ姿が「熊谷直実が馬上で装備した母衣を思わせる」ことから名のついた熊谷草。

かつては熊谷市内各地で、生育と保存の試みが行われていたそうです。

ここ星渓園でもかつては生育されていたと。

ところが気候条件のせいか、熊谷草は定着せず、熊谷草保存会も2014年に解散してしまったのでした。

熊谷直実ゆかりの熊谷市内に熊谷草が生えないというのは、なかなかに辛い状況であります。

私は以前に東京の高尾山の野草園で熊谷草を目撃しましたが、高尾山の上って涼しかったですものね。

夏場に最高気温を記録する熊谷市の気候には合わないとか、あるのかもしれません。

街の中にあるとは思えない静かな場所でした。

素敵な星川通りを歩いて熊谷駅に向かいます。

熊谷駅の北口ロータリーです。

泊まりはビジネスホテルに素泊まりプランで、まだ朝食をとっていません。

熊谷駅ビルの中の店舗で飲食店を物色しました。

武蔵野うどんに似た熊谷うどんを提供している「熊谷うどん 熊たまや」というお店が気になったのですが、営業開始時間まで少し間がありました。

そういうわけで、BECK'S COFFEE SHOP。

JR東日本の子会社が運営するチェーンで、基本的にJR東日本管内の駅か、駅周辺にしか店舗がありません。

つまりここも関東だけのチェーン店というわけです。

10年以上前に、鎌倉観光の折にJR鎌倉駅の店舗でお茶したことがあります。

今日はここで朝食をいただきます。

カフェラテMサイズが350円、

トースト、ヨーグルト、サラダのセット料金がプラス300円。

合わせて650円でした。

トースト、焼き加減が絶妙で美味しかったですね。

ヨーグルトにはシリアルたっぷりでした。

サラダも美味しゅうございました。

カフェラテもゆっくり楽しめました。

たまの旅行中、カフェ朝食にするのも非日常観があっていいものですね。

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夢の話をする

そういう体質なのか、ほぼ毎日、寝れば夢を見る。

人はレム睡眠という浅い眠りの時に夢をよく見るということだから、私は眠りが浅いのだ。

まあそれはともかく、毎日夢を見ていればそのうちのいくつかは記憶を保っていることもあり、楽しい夢の場合は内容を語りたくもなるものだ。

ところが、これは活字でも会話でも、夢の内容を他人に語ったところで面白さを全く理解されないという問題があって、これは私が夢を語る場合に限ったことではない。

他人の夢の話を聞くほどくだらないことはない、というのは誰しも経験したことがあるだろう。

今朝見た夢の話を面白くもないのに喜々として語ってくる人、あなたの周りにいませんか?

いるでしょう。

私もその一人であります。

他人の夢の話は基本的につまらない。

どれだけ辻褄の合わない不思議な展開を繰り広げたところで、その展開の自由度の理由は「夢だから無茶苦茶」で終わってしまうからだ。

真面目に聞くだけ馬鹿らしい。

それを顧みず、私も昔は自分が見た夢の面白さを他人に伝えようと躍起になっていた時期があった。

ただただ人迷惑なだけであることに気付き始めて、また自分も毎回相手の無反応を見て不完全燃焼に終わるので止めた。

夢を見た当人だけが夢を面白く感じる理由は、不思議な世界が、夢を見ている間だけは現実そのものの臨場感で自分の周囲に展開するからだろう。

「こんな不思議なことを自分は実際に体験した」という感覚と記憶が残っているから体験者である話し手は興奮冷めやらない。

そんな状態で語る。

ところが話を聞いている聞き手の側には、話し手がどれだけ興奮して語ったところで、伝わるのは情報化された夢の内容だけだ。

夢の現実感、臨場感までは聞き手に伝わらない。

だから面白くもなんともないのだ。

逆に、面白い夢、というと、変に論理が通った展開をする夢を語る話し手がいる。

そういう夢は物語、小話として面白い。

だが、夢に論理が通っているというのは多くの場合、話し手が覚醒後に夢の内容を思い出す過程で、無意識に内容に補正を加えている可能性が強い。

訳のわからない展開だった夢の内容に、実際は登場しなかった人物の言動だったり場所だったりを付け加えたり。

展開の辻褄を合わせたり。

物語らしく編集してしまうのだ。

こうなると伝わる夢としての純度は失われるのだが、仮に純度を保っていたところで聞き手に面白くない夢の話でしかないので、面白い虚構の夢の話か面白くない純度の高い夢の話か、歓迎されるのはまだ前者の方ということになってしまうのであった。

夢の記憶を題材に取って小説を執筆するのも、この夢を編集して語ることに近いかもしれない。

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2022年4月埼玉旅行一日目(9)。嵐山町、謎の杉山城跡へ。熊谷で日高屋夕食

次の目的地へ行くため、東松山駅を後にします。

駅の外に垂れ幕が掛かっていました。

鎌倉時代に活躍した比企(ひき)氏は、現在の東松山市とその東西の比企郡がある一帯を治めていたのですね。

大河ドラマは見ておりませんが、「比企能員(ひき よしかず)の乱」については本で読んだ覚えがあります。

源頼朝没後、比企氏は執権北条氏との権力争いに敗れて、滅亡してしまうのですよね。

今回の旅では比企氏にまつわる史跡を訪ねる機会を逸しましたが、彼らの支配した領域をうろうろ散策はしていたわけです。

縁はあるかもしれませんね。

余談ですが、スマホのバッテリの減りが速すぎるので、東松山駅ビル内のファミリーマートで充電器を買いました。

電池を入れて使えるやつです。

そう言えば、以前に東京の三軒茶屋を訪れた際にも同じようなバッテリの減りに苦しめられて充電器買ったんですよね。

自分の中で東松山三軒茶屋との結びつきが強くなりました。

 

これから、東武東上線小川町駅に向かいます。

ネット上で時々耳にしていた「謎の杉山城」という城跡があって、その杉山城跡が比企郡嵐山町という土地にあるんですね。

と言う訳で杉山城跡の最寄り駅は武蔵嵐山駅になるのですが、杉山城跡の近くまで行く路線バスは武蔵嵐山駅の西にある小川町駅の駅前から出ているという情報を得たのです。

それなので、小川町駅まで列車で行くわけです。

駅から歩きを強行するなら距離的には武蔵嵐山駅がまだ近いのですが、それでも相当な距離になるので、私は路線バスを利用することにしました。

小川町駅のプラットホームに小川町の地産品が展示されています。

和紙、木工品、日本酒など、伝統を受け継ぐ品々ですね。

確かに、武蔵の小京都、という感じがします。

この小川町駅の駅前バス停から、路線バスに乗って参ります。

「小川パークヒル」行きに乗って、その小川パークヒルのバス停で降りましょう。

着きました。

「小川パークヒル」バス停の界隈は、高台にある住宅地でした。

ここから丘を下っていきます。

杉山城跡も、吉見町の松山城と同じく、市野川の沿岸の丘陵の上にあります。

東松山よりもこの嵐山町が北西にあり、市野川の上流になります。

小川パークヒルバス停から下った川べりの埼玉県道296号線が自動車の通行量が多く、歩道の幅も狭くて、怖い思いをしました。

スマホでマップアプリを見ながら、あの辺りの山だろう、と目星をつけて回り込んでいきます。

杉山城跡への道筋を特定できず、田園地帯の中で半ば自分の位置を見失っていたので、この古い案内板を見つけて心底ほっとしました。

杉山城跡のある山は、自然度の高い森が保たれている貴重な地域なのですね。

心して登城したいものです。

ようやくたどり着いた杉山城跡の大手入り口、お寺の脇から入っていきます。

案内板も充実しています。

築城年代も築城者も不明ながら高度な防衛機構を持っていることにより「謎の杉山城」として知られるようになった杉山城跡ですが、なんと近年の発掘調査によりその来歴が明らかになったそうです。

15世紀末から16世紀にかけて、扇谷上杉氏に対抗する目的で、関東管領だった山内上杉氏上杉憲房が築城したとまで判明したということです。

凄い研究成果でありますね。

設置してあるパンフレットもいただきました。

では、実際に城跡を見学していきます。

なんといいますか、高低差が見て取れる写真を撮るのが難しかったのです。

各郭の下に土塁、堀を用いて、攻城兵を上から攻撃する構造が徹底しているわけです。

そして城としての規模もかなりの大きさでした。

遠くに杉山城跡保存会の方が立ててくれてある目立つ色の幟を見つけて、「あんなところにまで城が続いている!」という発見を繰り返していました。

本廓跡にたどり着きました。

杉山城跡がまだ謎の杉山城のままだった頃に建てられた石碑と案内板ですね。

案内板は昭和61年に書かれたものです。

一説には杉山城の城主は、松山城の城主上田氏の家臣であった杉山主水だと伝わっていると。

そう、記してありました。

近くの松山城にいた上田氏の配下に杉山という武将がいたので、おそらく杉山城はその杉山氏と関連があるのだろう、と推定されたわけですね。

山城跡の表面がこうやって整備されて、樹木もきちんと伐採して遺構が見てわかるようにしてある場所って稀有だと思います。

地元の教育委員会、保存会の方々の尽力あってのことだと思いますね。

東京八王子の滝山城跡でも思いましたが、関東の山城跡は城のつくりが物凄く面白いので、こうやって綺麗に保存公開してくれてあると、とても嬉しいです。

また時間をかけて「小川パークヒル」バス停に戻ってきました。

路線バスで小川町駅前に戻り、再び東武東上線に乗って東松山駅まで戻りました。

さらに東松山駅前から路線バスに乗り、長距離を走って埼玉県の北端にある熊谷市に向かいます。

本日の予定をこなしましたので、明日からの熊谷周辺の観光に備えて、熊谷で一泊するのです。

結局、東松山では名物のやきとりを食べないまま去ることになってしまいました。

また東松山には行き損ねた史跡もまだまだあるので、再訪したいです。

JR熊谷駅東口です。

熊谷と言えば夏に最高気温を記録する暑い街、映画「翔んで埼玉」で群馬扱いされていた街、の印象なのですが、来てみると結構な都会でした。

埼玉の最北の都という風情です。

お腹が空いているので、これから夕食に行きます。

熊谷駅ビル内にある日高屋です。

日高屋も埼玉県発祥のチェーンなんですよね。

以前に一度だけ、三軒茶屋の店舗に入ったことがあります。

今日の夕食はここにしましょう。

今の日高屋はタッチパネル注文を採用しているんですね。

ハイテク中華でありますね。

野菜たっぷりタンメンと餃子、ミニ炒飯を頼みました。

これで税込み980円でした。

日高屋はとにかく安いですよね。

大阪にも餃子の王将なんかはありますが、日高屋のようなお手頃中華という立ち位置のチェーンはないので。

仮に関東に住んでたら日高屋は定期的に通うだろうな、と思うお店のひとつです。

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2022年4月埼玉旅行一日目(8)。東松山散策。松本町一丁目緑地から、ふれあいのみちを通って下沼公園へ

吉見町から、市野川を渡って東松山市側に戻ります。

ところで余談ですが室町時代に吉見氏という武家がありまして、その先祖が源範頼(みなもと のりより)。

源範頼は、源頼朝源義経の異母兄弟にあたる人物です。

この範頼は鎌倉時代に吉見町の辺りを支配して、その居館は吉見御所と呼ばれたそうです。

私も出来たら、その吉見御所とされた範頼の居館跡を訪れたかったのですが、吉見百穴から東に4キロばかりも先なので、今回は行くのを止めました。

今日もまだ他に目的地が控えています。

 

ただ東松山の街並みが気に入ったので、散策しながら駅まで歩いて戻ります。

東松山のご当地フードはやきとりなんだそうです。

やきとり食べたいですが、やきとり大吉は大阪にもありますもんね。

というか全国チェーンなんですかね。

やきとりは無さそうですけど、焼肉安楽亭を見つけました。

安楽亭は名前は聞き覚えがありますが、大阪で店舗を見た覚えがありません。

調べてみると、埼玉県さいたま市に本社のある、関東メインで展開している焼肉チェーンでした。

埼玉のご当地チェーンなんですね。

旅先でご当地チェーン店のお店に入るのは好きですが、予算的に焼肉は難易度が高いです。

いつかは安楽亭にも入ってみたいですがねえ。

「松本町一丁目緑地」という公園ですね。

コスモス等、お花が綺麗でした。

松本町一丁目緑地から、東松山市立図書館まで、この「ふれあいのみち」が通っています。

大通りのすぐ脇にあるのですが、低地を通っていて大通りからは見通しが利かず、隠し通路みたいです。

すぐ左上の大通りを車と通行人が通っているのに、ここは静かです。

こういうところを通るのは楽しいですね。

以前に東京の三軒茶屋でもこういう緑地公園というのでしょうか、川沿いを歩いた記憶があります。

東松山ってちょっと三軒茶屋みたいなところだな」と思いました。

東松山の印象が自分の中で上がっています。

ふれあいのみちを通って、図書館の隣にある下沼公園まで来ましたよ。

下沼、というからには目の前のこれは池ではなくて沼なのでしょうか。

池の中にせり出した島の上に弁天様のお堂もあります。

弁天様は学芸の神様だと聞きますので、私はお堂を見かけると色々お祈りしています。

今回も拝んできました。

今回の旅は予定を詰め込み過ぎたせいで駆け足で予定を消化しないといけなくて、その割になるべく路線バス乗車よりも歩くことを優先する方針のせいで、結構足に疲れが来ています。

この下沼公園のベンチで、しばし休ませてもらいました。

いい雰囲気の公園です。

東松山駅からも近いし、もしこの近所に住んでいたらここが毎日の散歩コースの定番だな、と思いました。

東松山に住むことを妄想しています。

都心に通勤するにはちょっと郊外に過ぎるかもしれませんがね。

仮に東京都内ではなく大宮あたりでいい仕事があれば、東松山からの通いは許容範囲でしょう。

下沼公園で、そういうことを考えながら楽しんでいました。

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